魚のオスとメスはどこで見分ける?

チェリー号船頭

2014年08月27日 00:49

魚の雌雄を区別する方法は、魚の種類によってじつにさまざまである。
一般的には、メスの方がオスより大きく、またオスの方が鮮やかな色彩をしていることが多い。
とくに繁殖期のオスは、平常の色と比べて美麗に変わり、これを婚姻色といっている。
コイ科の魚のオスはほとんどこの婚姻色を現す。
また婚姻色と同じように繁殖期にオスの特徴としてあらわれるものに、「追い星」がある。
これは、頭部、腹、背などにできるニキビ状の斑点である。
タナゴ(?)がその顕著な例だ。
さらに、大きさと色彩以外の雌雄の区別法は、ヒレの形にある。
たとえばメダカ(目高)のオスは背びれ後部に深い切れ込みがあるが、メスにはない。
またオイカワ(追河)のオスは、メスより尾びれが長いので、すぐに区別が出来る。
頭部に特徴のある魚もいる。
マダイ(真鯛)やクロダイ(黒鯛)がそれで、両方ともオスの額部分はデコボコしている。
しかしメスの場合にはきれいな曲線を描いている。
マダイやクロダイよりさらにはっきりと区別できるのがカンダイ(寒鯛)だ。
オスの額には、まるでコブのような突起部分がある。
そのため昔はオスを「コブダイ」と呼び、まったく別種の魚と思われていたくらいである。
オスとメスで別種の魚と思われていた魚の例はもうひとつある。
キューセンベラ(求仙編羅)だ。オスの体色は全体的に青く、メスは赤みがかっているため、
アオベラ、アカベラとして違う魚とされていたのである。
ところで、卵胎生魚は交尾して受精させるため、ペニス状の突起があるかないかで容易に雌雄の区別が出来る。
サメ(鮫)やエイ(?)の仲間、メダカ類、カサゴ(笠子)、メバル(目張)、などである。
ただし、ウミタナゴ(海?)やギンポ(銀宝)などは卵胎生として有名だが、交尾器などが不明のため、雌雄の区別には役立たない。
byチェリー号船頭の雑学
キュウセンベラ


byチェリー号船頭の雑学

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