コバンザメの吸盤の構造は

チェリー号船頭

2016年01月01日 19:21

コバンザメの吸盤の構造は
自分で泳がず、サメ(鮫)カジキ(梶木)、ウミガメ(海亀)、イルカ(海豚)、など、大きな魚のお腹に
ぴったりくっついて海を旅する怠情な魚がコバンザメ(小判鮫)である。
コバンザメといってもサメの仲間ではなく、コバンザメ科という別種の魚で別名「コバンイタダキ」。
頭部に背ビレの変形した小判型の吸盤を持ち、吸盤にあるシワを立て真空状態にして吸着する。
一度くっつくとなかなか離れず、皮が薄くやわらかい魚などは、その部分が小判型に充血して残ったりするほど、
吸着力は強いといわれる。
そのため、くっつかれてはたまらないとデリケートな魚たちは、コバンザメから逃げまわるのである。
コバンザメの幼魚(生後40日、体長9~10センチほど)は、まったくのただ乗りではない。
少しは気を使い、乗せてもらう魚の寄生虫を食べてあげる可愛いところもる。
しかし、成長したコバンザメは、おもにその魚のおこぼれをちょうだいして食事をすませ、
もっと都合のよい相手がみつかれば、一宿一飯の恩義もなく、すばやく乗りかえてしまうという図々しさである。
くっついた相手のことは気にしないコバンザメは、その魚の交尾時にも知らん顔である。
見学者のある情事・・・
くっつかれた魚もその相手もさぞかし迷惑していることだろう。
 byチェリー号船頭の雑学 
名古屋港水族館で


byチェリー号船頭の雑学


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