魚の体温は何度くらい?

チェリー号船頭

2015年05月06日 00:29

 
生きた魚に手を触れるとヒンヤリする。
人間や哺乳類、鳥類の様なぬくもりはかんじられない。
魚は爬虫類や両生類の冷血動物と、同じである。
冷血動物は、われわれのように発汗などを行うことで、外部の温度変化に合わせて体温を調整する機能は無い変温動物でもある。
そのために冷たい海で暮らす魚は水温があがれば水温の低い方へと移動する。
その反対もある。
これが魚の回遊である。
さて魚の体温はどのくらいかというと、変温動物の為、測定の一致はみられず、測定するのはむずかしい。
しかしひとつだけいえることは、ふつうの魚はすむ水の温度よりも少し高めだということだ。
たとえばマダラ(真鱈)は、海水より平均0,4度ほど高く、ニシン(鰊)は0,06度高いという測定結果がある。
また泳ぎまわって運動すると体温も少し上昇する。
コイ(鯉)は、静かにしているときは水温とほぼ同じ体温だが、激しく泳いだあとには0,1~0,5度ぐらいは上昇するのだ。
なぜ少しだけ体温が高くなるかといえば、泳ぎまわる運動エネルギーが熱エネルギーに変換されるからだとされている。
とこるで魚の体温を測るには、棒状水銀寒暖計を魚の肛門にさし込む。
さらに正確に測るには電気抵抗寒暖計を使用する。
この寒暖計は、温度が下がると電気抵抗が減る金属の性質を応用したものである。
しかし魚の体温などそんな正確に
測る必要もなさそうに思えるが、マグロ(鮪)やカツオ(鰹)の漁業には関係があるのだ。
遠洋で漁獲されるこのような大型魚は船内で冷凍されて輸送される。
そこで魚を体のなかまで完全に凍らせるために体温を知り、体温に応じて冷凍装置の調節をするのである。

byチェリー号船頭の雑学
ウマズラハギ
常滑沖の釣果です



byチェリー号船頭の雑学


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