甘塩魚には食中毒を起こす菌が繁殖しやすい
甘塩魚には食中毒を起こす菌が繁殖しやすい
食物の保存のためによく塩が使われるので、塩には防腐力があると思われがちである。
しかし塩自体にはもともと殺菌力はない。
塩分濃度が高くなると、細菌の繁殖が遅くなるのは確かだが、塩の防腐力は、12%以上の濃さにならないと発揮されない。
塩がザクザク入っている塩ザケ(鮭)、塩サバ(鯖)なければ、防腐は、とても期待できないのである。
しかも「甘塩」したサケやサバは、防腐の効果がないばかりか、食中毒を起こす腸炎ビブリオ菌の繁殖を誘発する。
腸炎ビブリオ菌は海水魚によく付着している菌で、「好塩菌」と呼ばれるように、0,5~10%程度の薄い塩水でも発育、繁殖する。
海水程度(3%くらい)の濃度ではもっとも活発に繁殖する。
なまじっかの塩分は逆効果になるのだ。
また、気温があがると繁殖が活発化するので、夏場はとくに注意が必要である。
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