魚のタンパク質は牛肉、豚肉に劣らない

チェリー号船頭

2017年07月25日 23:59

魚のタンパク質は牛肉、豚肉に劣らない
アメリカで起きた南北戦争の勝敗を分けたのは、タンパク質であるといわれている。
肉類などのタンパク質の高い食料が豊富だった北軍が勝ち、
糖蜜やトウモロコシなどの淡白価の低いものしかなかった南軍は破れてしまったわけである。
このことからもタンパク質は血や肉となって体をつくる基本的な栄養素であることが分かる。
さてタンパク質は、体内でアミノ酸に変化する。
アミノ酸の種類は20種以上あるが、体内ではつくることが出来ないアミノ酸が8種類あり、
これを必須アミノ酸という。
このうち1種でも欠けるとたんぱく質の栄養価は低くなってしまうが、魚肉に含まれるたんぱく質は、
必須アミノ酸のバランスがとれており、良質といえるのである。
タンパク質の栄養価(タンパク価)は、必須アミノ酸の量とバランスによってきまる。
鶏卵の白身のタンパク価はトップの100であるが、魚類のタンパク価は67~97で、
サンマ(秋刀魚)96、イワシ(鰯)91と牛肉80、豚肉90より上であり、魚は畜肉に負けない高タンパク質であることが分かる。
西欧でおこなわれた実験では、早産児に母乳のタンパク質をおぎなうため、冷凍乾燥させた魚粉を与えたところ、
牛乳と同じ効果を得ることができたという。
さて、漁村では農村にくらべての脳卒中になる人が非常に少ないという調査結果が出ている。
日本人は米中心の食生活上、漬け物、みそ汁など塩分をふくむものを多くとりがちで、一日10g以下で押さえるべきところ、
平均して約12,3gの塩分をとっているといわれる。
この塩分のとりすぎが高血圧を招き、脳卒中の原因になるのである。
これは、食塩をつくっているミネラルのひとつ、ナトリウムが血管を縮め、血液を流れにくくすることに起因している。
漁村に脳卒中が少ないのは、魚中心の食生活によるもので、魚の良質なたんぱく質が、体内の余分な塩分を取り除き、
ナトリウムの影響を弱める働きを持っていることがわかったのである。
byチェリー号船頭の雑学


ルアーでシーバス


名古屋港で




2013.1.27.



byチェリー号船頭の雑学


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