2014年11月11日
サケはなぜ川と海の両方にすめるのか
サケ(鮭)はご存知のとおり、川で生まれて海で育つ。
すなわち、真水と海水どちらにも順応して生きていくことができるわけだ。
ふつう淡水で生活する魚は、水より濃度が高い海水に放つと生きていけない。
体液と海水のバランスが崩れてしまうからである。
サケの場合は、どうして真水の川から塩水の海に出て行っても、元気に泳いでいられるのだろうか。
現在わかっているかぎりでは、その理由は体内に入った塩分をエラから汲みだす機能が、ほかの魚より強いためだろうといわれている。
海水から吸収してしまった塩分をどんどん排出することで、体液濃度のバランスを保っているのである。
さて海で育ったサケは、産卵のために生まれた川にもどる。
さきほどとは逆に海水から淡水に移るわけだが、今度は腎臓から水をどんどん出すことで、体液濃度の調整をはかるのだ。
この海水から淡水へのすみ変えは、サケでなくてもできる。
カレイ(鰈)やヒラメ(鮃)など比較的沿岸にすむ魚は、日数をかけて徐々に塩水濃度を薄めていけば、やがて淡水でも生活できるようになる。
なお、サケとは逆に海で生まれて川や湖で育つウナギ(鰻)の場合も、サケ同様のシステムで淡水、海水どちらにも順応にできるようになっている。
byチェリー号船頭の雑学
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すなわち、真水と海水どちらにも順応して生きていくことができるわけだ。
ふつう淡水で生活する魚は、水より濃度が高い海水に放つと生きていけない。
体液と海水のバランスが崩れてしまうからである。
サケの場合は、どうして真水の川から塩水の海に出て行っても、元気に泳いでいられるのだろうか。
現在わかっているかぎりでは、その理由は体内に入った塩分をエラから汲みだす機能が、ほかの魚より強いためだろうといわれている。
海水から吸収してしまった塩分をどんどん排出することで、体液濃度のバランスを保っているのである。
さて海で育ったサケは、産卵のために生まれた川にもどる。
さきほどとは逆に海水から淡水に移るわけだが、今度は腎臓から水をどんどん出すことで、体液濃度の調整をはかるのだ。
この海水から淡水へのすみ変えは、サケでなくてもできる。
カレイ(鰈)やヒラメ(鮃)など比較的沿岸にすむ魚は、日数をかけて徐々に塩水濃度を薄めていけば、やがて淡水でも生活できるようになる。
なお、サケとは逆に海で生まれて川や湖で育つウナギ(鰻)の場合も、サケ同様のシステムで淡水、海水どちらにも順応にできるようになっている。

