2017年08月24日
ナマコ、ホヤ、ウニに栄養はあるか?
ナマコ、ホヤ、ウニに栄養はあるか?
ノルウェー、デンマークなどの北欧ではナマコ(海鼠)を海のソーセージというが、ナマコにはソーセージのように栄養は無い。
ナマコにはタンパク質が微量ながら含まれているが、この貴重なタンパク質もコラーゲン繊維の結合組織である為、
消化吸収が良くない。
他には灰分が少しあるだけで、ビタミンや糖質も少なく、ナマコの大部分は水分なのだ。
ホヤ(海鞘)も水分が多く、ナマコと同様、わずかなタンパク質、脂質、糖質とやや多めの灰分のみである。
しかし、ウニは生殖巣を食べるので、栄養的にはすぐれており、タンパク質、脂質も多く、ビタミンA、B1,B2なども含む。
また、ウニの赤褐色の色素となっているエキネノンやエキネクロールAは、ビタミンAと同じ働きを持っている。
ビタミンAは100g中、1200IUある。
ビタミンAには、目や皮膚、粘膜を保護する作用がり不足すると夜盲症になったり、肌荒れしたりする。
また、粘膜が弱くなるため、ウイルスなどが侵入しやすくなり、風を引きやすくなる。
byチェリー号船頭の雑学
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ノルウェー、デンマークなどの北欧ではナマコ(海鼠)を海のソーセージというが、ナマコにはソーセージのように栄養は無い。
ナマコにはタンパク質が微量ながら含まれているが、この貴重なタンパク質もコラーゲン繊維の結合組織である為、
消化吸収が良くない。
他には灰分が少しあるだけで、ビタミンや糖質も少なく、ナマコの大部分は水分なのだ。
ホヤ(海鞘)も水分が多く、ナマコと同様、わずかなタンパク質、脂質、糖質とやや多めの灰分のみである。
しかし、ウニは生殖巣を食べるので、栄養的にはすぐれており、タンパク質、脂質も多く、ビタミンA、B1,B2なども含む。
また、ウニの赤褐色の色素となっているエキネノンやエキネクロールAは、ビタミンAと同じ働きを持っている。
ビタミンAは100g中、1200IUある。
ビタミンAには、目や皮膚、粘膜を保護する作用がり不足すると夜盲症になったり、肌荒れしたりする。
また、粘膜が弱くなるため、ウイルスなどが侵入しやすくなり、風を引きやすくなる。


2017年08月23日
”薬味”わさび、しょうがはあたりよけ
”薬味”わさび、しょうがはあたりよけ
握り寿司についてくるわさびは、味の引き立て役だけではなく、あたりよけの役めをしているのである。
魚は刺身や鮨のように生で食べるほうが、栄養価は高く、消化も良い。
加熱すると、ビタミンは30%近く、水溶性のタンパク質が2~5%、脂肪はそれ以上も失われることになる。
しかし、いくらなまがいいといっても、魚は肉と違って死後硬直後すぐに腐敗が始まり、鮮度が急速に落ちてしまう。
細菌が繁殖しやすいし、水揚げ直後でも、海水中の腸炎ビブリオ菌などがつきやすいのである。
わさびには、殺菌作用があり、生臭みを消すとともに、魚についた細菌の力を弱める働きがあるのである。
わさびのほかにしょうがやさんしょうも同じような薬効があり、さすが”薬味”というだけのことはある。
しょうがの辛味となっているジンゲロンという成分は、強い殺菌作用を持ち、ショウガオールにも同様の働きがある。
鮨についてくるガリも消毒に一役買っているわけである。
しょうがは胃腸にもよく、消化吸収に役立ち、食欲を増進させる役目もする。
ウナギの蒲焼でおなじみのさんしょうも魚肉類の菌を殺す解毒効果があり、
中国では乾燥させたさんしょうの実を煎じて虫下しに使ったりしている。
さらに、酢にも強力な殺菌作用があり、酢の強い酸が魚につく腸炎ビブリオ菌などを殺し、食中毒を防止する。
チフス菌の死滅時間はわさびが10時間前後かかるが、酢は1時間以内、コレラ菌ではワサビ2~3時間であるが、
酢はなんと10分以内であるという研究結果が報告されている。
魚をなまで食べることに固執した日本人がこの酢の効力をいかし、鮨を生んだともいえるだろう。
byチェリー号船頭の雑学
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握り寿司についてくるわさびは、味の引き立て役だけではなく、あたりよけの役めをしているのである。
魚は刺身や鮨のように生で食べるほうが、栄養価は高く、消化も良い。
加熱すると、ビタミンは30%近く、水溶性のタンパク質が2~5%、脂肪はそれ以上も失われることになる。
しかし、いくらなまがいいといっても、魚は肉と違って死後硬直後すぐに腐敗が始まり、鮮度が急速に落ちてしまう。
細菌が繁殖しやすいし、水揚げ直後でも、海水中の腸炎ビブリオ菌などがつきやすいのである。
わさびには、殺菌作用があり、生臭みを消すとともに、魚についた細菌の力を弱める働きがあるのである。
わさびのほかにしょうがやさんしょうも同じような薬効があり、さすが”薬味”というだけのことはある。
しょうがの辛味となっているジンゲロンという成分は、強い殺菌作用を持ち、ショウガオールにも同様の働きがある。
鮨についてくるガリも消毒に一役買っているわけである。
しょうがは胃腸にもよく、消化吸収に役立ち、食欲を増進させる役目もする。
ウナギの蒲焼でおなじみのさんしょうも魚肉類の菌を殺す解毒効果があり、
中国では乾燥させたさんしょうの実を煎じて虫下しに使ったりしている。
さらに、酢にも強力な殺菌作用があり、酢の強い酸が魚につく腸炎ビブリオ菌などを殺し、食中毒を防止する。
チフス菌の死滅時間はわさびが10時間前後かかるが、酢は1時間以内、コレラ菌ではワサビ2~3時間であるが、
酢はなんと10分以内であるという研究結果が報告されている。
魚をなまで食べることに固執した日本人がこの酢の効力をいかし、鮨を生んだともいえるだろう。


2017年08月19日
タンパク質を濃縮した未来食品”マリンビーフ”
タンパク質を濃縮した未来食品”マリンビーフ”魚が苦手の人は、魚の骨、魚のにおいに原因があることが多い。
そんな人にとっておきのニュースがある。
骨もにおいもない魚、マリンビーフが出来たのである。
マリンビーフとは、その名のとおり、海の牛肉である。
魚のくさみがなく、畜肉の舌ざわりを持ち、栄養価の高い、別名”魚肉濃縮タンパク食品素材”
という農林水産省開発の魚の加工食品である。
マリンビーフの製造法は、魚肉に対し、食塩を1%、重曹を0,5%加えて練りあわせ、
ゼリ-状にし、それを顆粒状にしてからアルコールで固める。
アルコールで固める工程が、畜肉に近い硬さや弾力をつける。
その後アルコールを抜き、乾燥させるのである。
マリンビーフは、タンパク質が90パーセントと、大部分を占める。
脂肪はゼロに近いので、魚特有のにおいがないのだ。
水につけておくと、5倍位の重量に膨張する。
マリンビーフは水で戻してひき肉と同じように調理するが、結着性に欠けるので、ハンバーグやミートボールに使うときは、
畜肉を30~50%にたして調理する。
国立栄養研究所でマリンビーフのネズミ実験を行った。
ネズミにマリンビーフ、全卵タンパク質、牛肉タンパク質と、それぞれわけ与えて成長を観察したところ、
マリンビーフのネズミは全卵タンパク質のねずみはより多少は劣ったが、牛乳タンパク質よりは上だった。
消化率もよく、コレステロール値も低いという好参果が出た。
マリンビーフは半永久的に貯蔵できるという。
保存食にも適し、イワシ(鰯)、サバ(鯖)、サンマ(秋刀魚)、スケトウダラ(介党鱈)
などの比較的安値の魚を原料としているので、値段も安い。
その上、栄養価にもすぐれ、成人病予防にもなる高蛋白食品なのである。
現在はまだ試験的に、社員食堂などで利用されている段階であるが、近い将来、一般家庭にも登場することになろう。
byチェリー号船頭の雑学
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そんな人にとっておきのニュースがある。
骨もにおいもない魚、マリンビーフが出来たのである。
マリンビーフとは、その名のとおり、海の牛肉である。
魚のくさみがなく、畜肉の舌ざわりを持ち、栄養価の高い、別名”魚肉濃縮タンパク食品素材”
という農林水産省開発の魚の加工食品である。
マリンビーフの製造法は、魚肉に対し、食塩を1%、重曹を0,5%加えて練りあわせ、
ゼリ-状にし、それを顆粒状にしてからアルコールで固める。
アルコールで固める工程が、畜肉に近い硬さや弾力をつける。
その後アルコールを抜き、乾燥させるのである。
マリンビーフは、タンパク質が90パーセントと、大部分を占める。
脂肪はゼロに近いので、魚特有のにおいがないのだ。
水につけておくと、5倍位の重量に膨張する。
マリンビーフは水で戻してひき肉と同じように調理するが、結着性に欠けるので、ハンバーグやミートボールに使うときは、
畜肉を30~50%にたして調理する。
国立栄養研究所でマリンビーフのネズミ実験を行った。
ネズミにマリンビーフ、全卵タンパク質、牛肉タンパク質と、それぞれわけ与えて成長を観察したところ、
マリンビーフのネズミは全卵タンパク質のねずみはより多少は劣ったが、牛乳タンパク質よりは上だった。
消化率もよく、コレステロール値も低いという好参果が出た。
マリンビーフは半永久的に貯蔵できるという。
保存食にも適し、イワシ(鰯)、サバ(鯖)、サンマ(秋刀魚)、スケトウダラ(介党鱈)
などの比較的安値の魚を原料としているので、値段も安い。
その上、栄養価にもすぐれ、成人病予防にもなる高蛋白食品なのである。
現在はまだ試験的に、社員食堂などで利用されている段階であるが、近い将来、一般家庭にも登場することになろう。


2017年08月18日
病人食、離乳食には、なぜ白身魚なのか
病人食、離乳食には、なぜ白身魚なのか
病人や離乳期の乳児の食事に白身魚が登場するのは魚の脂肪と関係がある。
魚の脂肪は、他の食品と比べて少なく、豚肉が全体の約30%、牛肉20%に対して魚は10%しかない。
そのうち、赤身の魚では、なまのサバ(鯖)が100g中16,5g、サンマ(秋刀魚)16,2g、白身魚ではヒラメ(鮃)1,2g
タラ(鱈)0,4gと、白身魚の脂肪分がぐっと少ない。
栄養の面では、白身魚に比べ、ビタミン、鉄分などが赤身の方が上であるほかは、タンパク質量、
消化のよしあしの点でもあまり差がない。
しかし、この脂肪の量に栄養の差が現れているのだ。
魚の脂肪には、心臓病、脳卒中などの成人病を防ぐEPA(エンコサペンタエン酸)が含まれ、
リノレイン酸などの動脈硬化を防ぐ成分も多い。
そうなると病人や離乳食に白身魚が使われているのは、栄養面の理由ではない。
魚の脂質は空気中で酸化されやすく、酸化すると毒を持ち、中毒を起こしやすい。
このため脂肪分の少ない、白身が使われるのである。
また、赤身の魚は、ヒラメ、キス(鱚)などの白身魚にくらべ、よく泳ぎ回るので代謝が激しく、酵素が多い。
いったん魚が死ぬとこの酵素の作用で自己消化が早く進み、鮮度が急速に落ちるので、鮮度が重要視される病人食に赤身は適さない。
味の上でも、脂肪が多いとしつこく感じられる。
さらに赤身には、カツオ節のうまみとして知られている成分であるイノシン酸、グルタミン酸が多く含まれるため、
いっそう味を濃厚にしている。
この点でも赤身魚は病人や乳児には不向きなのである。
byチェリー号船頭の雑学
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病人や離乳期の乳児の食事に白身魚が登場するのは魚の脂肪と関係がある。
魚の脂肪は、他の食品と比べて少なく、豚肉が全体の約30%、牛肉20%に対して魚は10%しかない。
そのうち、赤身の魚では、なまのサバ(鯖)が100g中16,5g、サンマ(秋刀魚)16,2g、白身魚ではヒラメ(鮃)1,2g
タラ(鱈)0,4gと、白身魚の脂肪分がぐっと少ない。
栄養の面では、白身魚に比べ、ビタミン、鉄分などが赤身の方が上であるほかは、タンパク質量、
消化のよしあしの点でもあまり差がない。
しかし、この脂肪の量に栄養の差が現れているのだ。
魚の脂肪には、心臓病、脳卒中などの成人病を防ぐEPA(エンコサペンタエン酸)が含まれ、
リノレイン酸などの動脈硬化を防ぐ成分も多い。
そうなると病人や離乳食に白身魚が使われているのは、栄養面の理由ではない。
魚の脂質は空気中で酸化されやすく、酸化すると毒を持ち、中毒を起こしやすい。
このため脂肪分の少ない、白身が使われるのである。
また、赤身の魚は、ヒラメ、キス(鱚)などの白身魚にくらべ、よく泳ぎ回るので代謝が激しく、酵素が多い。
いったん魚が死ぬとこの酵素の作用で自己消化が早く進み、鮮度が急速に落ちるので、鮮度が重要視される病人食に赤身は適さない。
味の上でも、脂肪が多いとしつこく感じられる。
さらに赤身には、カツオ節のうまみとして知られている成分であるイノシン酸、グルタミン酸が多く含まれるため、
いっそう味を濃厚にしている。
この点でも赤身魚は病人や乳児には不向きなのである。


2017年07月28日
貝類はミネラルに富んだ海のエキス
貝類はミネラルに富んだ海のエキス
秦の始皇帝が和歌山県の熊野浦に不老不死の薬を求めたという故事がこの地に伝説としてある。
この地はアワビ(鮑)の名産地であったので不老不死の薬はアワビということになる。
昔、産後、お七夜までにアワビを食べさせると乳の出がよくなるとかならず食べさせていた地方もあったようだ。
また、アワビは眼病によいともいわれた。
実際にはアワビはタンパク質が魚と同程度である以外にはそれ程の栄養や薬効は認められないが、干しアワビは栄養価が高く、
タンパク質、ビタミンB群が豊富で、牛乳と同程度のカルシウムも含む。
さて、貝類は海水中に溶けているミネラルを含む”海のエキス”である。
まず、貝類は貧血に効果のある鉄、銅を含む。
銅の必要量はわずかではあるが、赤血球のヘモグロピンをつくるのに必要なのである。
ハマグリ(蛤)、アサリ(浅蜊)にはクローム、コバルトも豊富で、クロームは高血圧や糖尿病の予防に、
コバルトはビタミンB12の一部分であるが、貧血の予防に効果がある。
貝類の主成分はタンパク質で、アワビ、サザエ(栄螺)、トリガイ(鳥貝)などは、魚と同じ量のタンパク質をふくむ。
タンパク価は、シジミが鶏卵と同じ100、アサリは87と良質である。
さらに貝類はビタミンB群も多く含む。
それらは内臓に多く、丸ごと食べる貝は最適なビタミン補給源といえる。
とくにアサリ、ハマグリ(蛤)、シジミ(蜆)、カキ(牡蠣)などにはビタミンB2、B12が豊富だ。
B12は肝臓障害によく、造血作用もあり、レバーと同程度の含有量がある。
アサリとハマグリでは、ハマグリの方が栄養があると思いこんでいる人が多いが、だいたい同程度の成分を含み、
ビタミンAは100g中アサリ40IU,ハマグリはほとんど含まれていない。
その上、アサリは安いのでハマグリよりたくさん食べられ、その分栄養もとれるメリットがある。
栄養で選ぶのだったらハマグリよりアサリである。
byチェリー号船頭の雑学 
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秦の始皇帝が和歌山県の熊野浦に不老不死の薬を求めたという故事がこの地に伝説としてある。
この地はアワビ(鮑)の名産地であったので不老不死の薬はアワビということになる。
昔、産後、お七夜までにアワビを食べさせると乳の出がよくなるとかならず食べさせていた地方もあったようだ。
また、アワビは眼病によいともいわれた。
実際にはアワビはタンパク質が魚と同程度である以外にはそれ程の栄養や薬効は認められないが、干しアワビは栄養価が高く、
タンパク質、ビタミンB群が豊富で、牛乳と同程度のカルシウムも含む。
さて、貝類は海水中に溶けているミネラルを含む”海のエキス”である。
まず、貝類は貧血に効果のある鉄、銅を含む。
銅の必要量はわずかではあるが、赤血球のヘモグロピンをつくるのに必要なのである。
ハマグリ(蛤)、アサリ(浅蜊)にはクローム、コバルトも豊富で、クロームは高血圧や糖尿病の予防に、
コバルトはビタミンB12の一部分であるが、貧血の予防に効果がある。
貝類の主成分はタンパク質で、アワビ、サザエ(栄螺)、トリガイ(鳥貝)などは、魚と同じ量のタンパク質をふくむ。
タンパク価は、シジミが鶏卵と同じ100、アサリは87と良質である。
さらに貝類はビタミンB群も多く含む。
それらは内臓に多く、丸ごと食べる貝は最適なビタミン補給源といえる。
とくにアサリ、ハマグリ(蛤)、シジミ(蜆)、カキ(牡蠣)などにはビタミンB2、B12が豊富だ。
B12は肝臓障害によく、造血作用もあり、レバーと同程度の含有量がある。
アサリとハマグリでは、ハマグリの方が栄養があると思いこんでいる人が多いが、だいたい同程度の成分を含み、
ビタミンAは100g中アサリ40IU,ハマグリはほとんど含まれていない。
その上、アサリは安いのでハマグリよりたくさん食べられ、その分栄養もとれるメリットがある。
栄養で選ぶのだったらハマグリよりアサリである。


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2017年07月27日
オキアミのタンパク価は牛乳以上
オキアミのタンパク価は牛乳以上
いま、南極オキアミ(沖蝦)が注目されている。
南極オキアミは、小型のエビ(蝦)に似ていて、アミ(?蝦)やサクラエビ(桜蝦)にも見た目は近い。
いままでは、クジラ(鯨)、イカ(烏賊)、アザラシ、ペンギン、海鳥などのエサであったが、各国でも食用化の研究が進んでいる。
日本ではすでに加工品などで販売されており、学校の給食にも使われている。
さて、沖アミの成分は、100mg中タンパク質15g、脂肪3,2g、灰分3,1gで、栄養的にも良く、シバエビ(芝蝦)等の成分とも似ている。
オキアミの主成分はタンパク質であるが、アミノ酸組成は、卵(全卵)のタンパク質にくらべて、
含硫アミノ酸が少なめで、栄養のバランス的には全卵タンパク価より少し劣り、
牛乳タンパク価よりはやや上であるという結果がネズミ実験によりわかっている。
また、国立栄養研究所では、男子5名に沖アミを食べさせ、人体実験をした結果、ネズミ実験と同様の結果が出、
卵を100とした際、オキアミは89というタンパク質の利用率が出された。
魚介類、エビ(蝦、海老)やカニ(蟹)などの海産物は、他の動物にくらべビタミンAが豊富である。
オキアミもこれに劣らず、ビタミンAをたっぷり含み、それらの栄養は内臓や目玉に多く含まれている。
また、ビタミンB群も多い。
食べるときは頭や殻をむくと消化吸収が良く成り栄養価もアップする。
オキアミはまだ利用されていない海産物の中でもいちばん資源が豊富な、栄養価も高いタンパク源であるようだ。
byチェリー号船頭の雑学
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いま、南極オキアミ(沖蝦)が注目されている。
南極オキアミは、小型のエビ(蝦)に似ていて、アミ(?蝦)やサクラエビ(桜蝦)にも見た目は近い。
いままでは、クジラ(鯨)、イカ(烏賊)、アザラシ、ペンギン、海鳥などのエサであったが、各国でも食用化の研究が進んでいる。
日本ではすでに加工品などで販売されており、学校の給食にも使われている。
さて、沖アミの成分は、100mg中タンパク質15g、脂肪3,2g、灰分3,1gで、栄養的にも良く、シバエビ(芝蝦)等の成分とも似ている。
オキアミの主成分はタンパク質であるが、アミノ酸組成は、卵(全卵)のタンパク質にくらべて、
含硫アミノ酸が少なめで、栄養のバランス的には全卵タンパク価より少し劣り、
牛乳タンパク価よりはやや上であるという結果がネズミ実験によりわかっている。
また、国立栄養研究所では、男子5名に沖アミを食べさせ、人体実験をした結果、ネズミ実験と同様の結果が出、
卵を100とした際、オキアミは89というタンパク質の利用率が出された。
魚介類、エビ(蝦、海老)やカニ(蟹)などの海産物は、他の動物にくらべビタミンAが豊富である。
オキアミもこれに劣らず、ビタミンAをたっぷり含み、それらの栄養は内臓や目玉に多く含まれている。
また、ビタミンB群も多い。
食べるときは頭や殻をむくと消化吸収が良く成り栄養価もアップする。
オキアミはまだ利用されていない海産物の中でもいちばん資源が豊富な、栄養価も高いタンパク源であるようだ。


2017年07月25日
魚のタンパク質は牛肉、豚肉に劣らない
魚のタンパク質は牛肉、豚肉に劣らない
アメリカで起きた南北戦争の勝敗を分けたのは、タンパク質であるといわれている。
肉類などのタンパク質の高い食料が豊富だった北軍が勝ち、
糖蜜やトウモロコシなどの淡白価の低いものしかなかった南軍は破れてしまったわけである。
このことからもタンパク質は血や肉となって体をつくる基本的な栄養素であることが分かる。
さてタンパク質は、体内でアミノ酸に変化する。
アミノ酸の種類は20種以上あるが、体内ではつくることが出来ないアミノ酸が8種類あり、
これを必須アミノ酸という。
このうち1種でも欠けるとたんぱく質の栄養価は低くなってしまうが、魚肉に含まれるたんぱく質は、
必須アミノ酸のバランスがとれており、良質といえるのである。
タンパク質の栄養価(タンパク価)は、必須アミノ酸の量とバランスによってきまる。
鶏卵の白身のタンパク価はトップの100であるが、魚類のタンパク価は67~97で、
サンマ(秋刀魚)96、イワシ(鰯)91と牛肉80、豚肉90より上であり、魚は畜肉に負けない高タンパク質であることが分かる。
西欧でおこなわれた実験では、早産児に母乳のタンパク質をおぎなうため、冷凍乾燥させた魚粉を与えたところ、
牛乳と同じ効果を得ることができたという。
さて、漁村では農村にくらべての脳卒中になる人が非常に少ないという調査結果が出ている。
日本人は米中心の食生活上、漬け物、みそ汁など塩分をふくむものを多くとりがちで、一日10g以下で押さえるべきところ、
平均して約12,3gの塩分をとっているといわれる。
この塩分のとりすぎが高血圧を招き、脳卒中の原因になるのである。
これは、食塩をつくっているミネラルのひとつ、ナトリウムが血管を縮め、血液を流れにくくすることに起因している。
漁村に脳卒中が少ないのは、魚中心の食生活によるもので、魚の良質なたんぱく質が、体内の余分な塩分を取り除き、
ナトリウムの影響を弱める働きを持っていることがわかったのである。
byチェリー号船頭の雑学 
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アメリカで起きた南北戦争の勝敗を分けたのは、タンパク質であるといわれている。
肉類などのタンパク質の高い食料が豊富だった北軍が勝ち、
糖蜜やトウモロコシなどの淡白価の低いものしかなかった南軍は破れてしまったわけである。
このことからもタンパク質は血や肉となって体をつくる基本的な栄養素であることが分かる。
さてタンパク質は、体内でアミノ酸に変化する。
アミノ酸の種類は20種以上あるが、体内ではつくることが出来ないアミノ酸が8種類あり、
これを必須アミノ酸という。
このうち1種でも欠けるとたんぱく質の栄養価は低くなってしまうが、魚肉に含まれるたんぱく質は、
必須アミノ酸のバランスがとれており、良質といえるのである。
タンパク質の栄養価(タンパク価)は、必須アミノ酸の量とバランスによってきまる。
鶏卵の白身のタンパク価はトップの100であるが、魚類のタンパク価は67~97で、
サンマ(秋刀魚)96、イワシ(鰯)91と牛肉80、豚肉90より上であり、魚は畜肉に負けない高タンパク質であることが分かる。
西欧でおこなわれた実験では、早産児に母乳のタンパク質をおぎなうため、冷凍乾燥させた魚粉を与えたところ、
牛乳と同じ効果を得ることができたという。
さて、漁村では農村にくらべての脳卒中になる人が非常に少ないという調査結果が出ている。
日本人は米中心の食生活上、漬け物、みそ汁など塩分をふくむものを多くとりがちで、一日10g以下で押さえるべきところ、
平均して約12,3gの塩分をとっているといわれる。
この塩分のとりすぎが高血圧を招き、脳卒中の原因になるのである。
これは、食塩をつくっているミネラルのひとつ、ナトリウムが血管を縮め、血液を流れにくくすることに起因している。
漁村に脳卒中が少ないのは、魚中心の食生活によるもので、魚の良質なたんぱく質が、体内の余分な塩分を取り除き、
ナトリウムの影響を弱める働きを持っていることがわかったのである。


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2017年07月20日
魚の卵は親よりも栄養がある
魚の卵は親よりも栄養がある
魚の卵には、タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている。
サケ(鮭)の卵巣を塩ずけにしたスジコ(筋子)、卵嚢をバラバラにほぐして塩づけしたイクラなどは
親のサケよりも栄養価は高い。
スジコよりイクラのほうが、高級品扱いされるが、含まれている成分は、同じ鮭の卵なので同じである。
なまザケのタンパク質は、100g中22,8グラム、スジコは26グラムで、スジコの方が少し上回り、
スジコの脂質は15,7グラムとサケの資質の3倍近くを含む。
他にカルシウム、鉄、リン、ビタミンA,B1、B2も多い。
しかし、細胞の老化を防ぐビタミンCが無いので、レモン汁や大根おろし、ノリ(海苔)などのビタミンCを含む食べ物を加えて、
酒で塩分を洗い落したりして塩味を押さえて食べるほうが体にはいいだろう。
塩分のとりすぎは、高血圧や心臓病を招くもとにもなるからである。
スジコのコレステロールは魚の卵の中でもとくに多く、100g中400㎎を含む。
しかし、スジコのコレステロールは血中のコレステロールに直接影響するものではないので、とくに気にする必要はないようだ。
さてスケトウダラ(介党鱈)の卵巣をタラコ(鱈子)というが、
タラコにはタンパク質や、脳卒中、心臓病を予防するビタミンEが多く含まれている。
魚類の中でもビタミンE含有量が多いウナギ(鰻)の蒲焼きは100g中8,190μg(マイクログラム)、マグロの脂身は3,030μg(マイクログラム)、であるが
タラにはほとんど含まれない。
ところがタラコの方は卵ながら5,130μg(マイクログラム)もビタミンEを含む。
また、不足すると脚気になるといわれるビタミンB1も多い。
またアユの卵巣をウルカというが、昔は強壮剤といわれた。
整腸にもよいと子供がお腹をこわした時などに食べさせる地方もあったようだ。
さらに、ウルカを食べると汗が出ても、着物のしみにならないと、祇園の芸者に好まれていたという話もある。
byチェリー号船頭の雑学
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魚の卵には、タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている。
サケ(鮭)の卵巣を塩ずけにしたスジコ(筋子)、卵嚢をバラバラにほぐして塩づけしたイクラなどは
親のサケよりも栄養価は高い。
スジコよりイクラのほうが、高級品扱いされるが、含まれている成分は、同じ鮭の卵なので同じである。
なまザケのタンパク質は、100g中22,8グラム、スジコは26グラムで、スジコの方が少し上回り、
スジコの脂質は15,7グラムとサケの資質の3倍近くを含む。
他にカルシウム、鉄、リン、ビタミンA,B1、B2も多い。
しかし、細胞の老化を防ぐビタミンCが無いので、レモン汁や大根おろし、ノリ(海苔)などのビタミンCを含む食べ物を加えて、
酒で塩分を洗い落したりして塩味を押さえて食べるほうが体にはいいだろう。
塩分のとりすぎは、高血圧や心臓病を招くもとにもなるからである。
スジコのコレステロールは魚の卵の中でもとくに多く、100g中400㎎を含む。
しかし、スジコのコレステロールは血中のコレステロールに直接影響するものではないので、とくに気にする必要はないようだ。
さてスケトウダラ(介党鱈)の卵巣をタラコ(鱈子)というが、
タラコにはタンパク質や、脳卒中、心臓病を予防するビタミンEが多く含まれている。
魚類の中でもビタミンE含有量が多いウナギ(鰻)の蒲焼きは100g中8,190μg(マイクログラム)、マグロの脂身は3,030μg(マイクログラム)、であるが
タラにはほとんど含まれない。
ところがタラコの方は卵ながら5,130μg(マイクログラム)もビタミンEを含む。
また、不足すると脚気になるといわれるビタミンB1も多い。
またアユの卵巣をウルカというが、昔は強壮剤といわれた。
整腸にもよいと子供がお腹をこわした時などに食べさせる地方もあったようだ。
さらに、ウルカを食べると汗が出ても、着物のしみにならないと、祇園の芸者に好まれていたという話もある。


2017年07月15日
魚はビタミンDの補給源
魚はビタミンDの補給源
神奈川県の三浦三崎の魚場には、カツオ(鰹)の肝と血合いにしょうがを入れ、しょう油で煮る料理がある。
その料理を体の薬と言って地元の漁師たちは好んで食べたという。
カツオの血愛にはビタミンAや魚特有のビタミンD、老化防止のビタミンEが多く含まれる。
ビタミンDは、紫外線によって体内につくられる栄養素である。
とくに、子供の骨の発育には重要で、不足すると小児ではくる病、成人は骨軟化症になる。
幼児の日光浴なのが大切なのはこのためである。
したがって、夜間勤務で昼間は寝ている人、ビルの谷間に住む都会人、雪国で冬の日光に当たる機会の少ない人は食品からとらざるをえない。
魚の中でもビタミンDをとくに多く含むのはカツオ、マイワシ(真鰯)、サンマ(秋刀魚)、サバ(鯖)、などである。
これらを大切なビタミンDの補給源にするとよい。
新鮮な魚が得られないところでは、イワシの丸干しもよい。
また、ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きもある。
カツオはタンパク質が100g中25,8グラムと魚の中でも多く、不足するとか脚気や神経炎、心臓肥大を起こすビタミンB1、
肌荒れや口内炎を予防するB2も多い。
また、カツオの血愛には鉄分が多く、貧血、低血圧にも良い。
カツオの乾製品、カツオ節のタンパク質は100グラム中、77,1グラムとなまのカツオの3倍も含まれ、タンパク質の固まりといってもいい。
戦に出陣する武士などは、カツオ節をかむと体力がつくといって、常備していたものもいたという。
byチェリー号船頭の雑学
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神奈川県の三浦三崎の魚場には、カツオ(鰹)の肝と血合いにしょうがを入れ、しょう油で煮る料理がある。
その料理を体の薬と言って地元の漁師たちは好んで食べたという。
カツオの血愛にはビタミンAや魚特有のビタミンD、老化防止のビタミンEが多く含まれる。
ビタミンDは、紫外線によって体内につくられる栄養素である。
とくに、子供の骨の発育には重要で、不足すると小児ではくる病、成人は骨軟化症になる。
幼児の日光浴なのが大切なのはこのためである。
したがって、夜間勤務で昼間は寝ている人、ビルの谷間に住む都会人、雪国で冬の日光に当たる機会の少ない人は食品からとらざるをえない。
魚の中でもビタミンDをとくに多く含むのはカツオ、マイワシ(真鰯)、サンマ(秋刀魚)、サバ(鯖)、などである。
これらを大切なビタミンDの補給源にするとよい。
新鮮な魚が得られないところでは、イワシの丸干しもよい。
また、ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きもある。
カツオはタンパク質が100g中25,8グラムと魚の中でも多く、不足するとか脚気や神経炎、心臓肥大を起こすビタミンB1、
肌荒れや口内炎を予防するB2も多い。
また、カツオの血愛には鉄分が多く、貧血、低血圧にも良い。
カツオの乾製品、カツオ節のタンパク質は100グラム中、77,1グラムとなまのカツオの3倍も含まれ、タンパク質の固まりといってもいい。
戦に出陣する武士などは、カツオ節をかむと体力がつくといって、常備していたものもいたという。


2017年07月08日
魚の血愛、カキ、アサリは成長促進剤
魚の血愛、カキ、アサリは成長促進剤
ツメに白い斑点が出来たことはないだろうか。
これは亜鉛不足の現れである。
病気、けがなどの回復が遅いのも、亜鉛不足が現因していることもある。
亜鉛は、体内にたくわえておくことができず、病気などでストレスがたまったり、たくさん汗をかいたときに、
いっしょに出てしまう。
ゆえに、どんどん補給する必要がある。
また、亜鉛は子供の成長にも欠かせず、発育のよくない子どもの髪の毛を調べると、亜鉛が不足している場合が多いという。
さらに、亜鉛は「セックス・ミネラル」ともいわれ、前立腺の働きを正常にし、精液をつくるのにも役立つ。
この亜鉛は魚介類に多く、とくに魚の血愛部分に集まっている。
魚ではシタビラメ(舌平目)、貝類ではカキ{牡蠣)、アサリ(浅蜊)、に豊富である。
byチェリー号船頭の雑学 
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ツメに白い斑点が出来たことはないだろうか。
これは亜鉛不足の現れである。
病気、けがなどの回復が遅いのも、亜鉛不足が現因していることもある。
亜鉛は、体内にたくわえておくことができず、病気などでストレスがたまったり、たくさん汗をかいたときに、
いっしょに出てしまう。
ゆえに、どんどん補給する必要がある。
また、亜鉛は子供の成長にも欠かせず、発育のよくない子どもの髪の毛を調べると、亜鉛が不足している場合が多いという。
さらに、亜鉛は「セックス・ミネラル」ともいわれ、前立腺の働きを正常にし、精液をつくるのにも役立つ。
この亜鉛は魚介類に多く、とくに魚の血愛部分に集まっている。
魚ではシタビラメ(舌平目)、貝類ではカキ{牡蠣)、アサリ(浅蜊)、に豊富である。


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