2014年10月27日
カマボコの元祖はチクワってほんとう?
白身の魚をすり身にした加工食品であるカマボコ(蒲鉾)は、室町時代につくられはじめたといわれている。
とうじのカマボコは、現在のような板の上に丸く盛ったものではない。
竹などの棒に魚のすり身を筒状につけて焼いたものをさしていた。
その形や色が、植物のガマの花穂に似ていたために「蒲鉾」と名づけられたのである。
板の上にすり身をつけるようになったのは安土桃山時代になってからのことだ。
しかし従来通りの棒状カマボコもつくられつづけられていたため、従来のものは竹を使っているためか「竹輪」という名にかわった。
チクワはカマボコの元祖といえるのである。
江戸時代になると、板カマボコは表面を焼くのではなく、全体に熱がとおるよう蒸されるようになり、現在にいたっている。
byチェリー号船頭の雑学
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とうじのカマボコは、現在のような板の上に丸く盛ったものではない。
竹などの棒に魚のすり身を筒状につけて焼いたものをさしていた。
その形や色が、植物のガマの花穂に似ていたために「蒲鉾」と名づけられたのである。
板の上にすり身をつけるようになったのは安土桃山時代になってからのことだ。
しかし従来通りの棒状カマボコもつくられつづけられていたため、従来のものは竹を使っているためか「竹輪」という名にかわった。
チクワはカマボコの元祖といえるのである。
江戸時代になると、板カマボコは表面を焼くのではなく、全体に熱がとおるよう蒸されるようになり、現在にいたっている。


2014年10月24日
カレイとヒラメの寄り目は生まれつき?
「左ヒラメ(鮃、比目魚)に右カレイ(鰈)」ということばがある。
目の位置によるヒラメとカレイの識別方法をいったものである。
もっともカワガレイという魚は目が左側にある。
またヤリガレイは「カレイ」と呼ぶがヒラメ科の魚であったり、やはり例外は存在する。
いずれにしろヒラメもカレイも体の左右どちらかに両眼が寄った魚である。
ところがどちらの魚も生まれた時は、ごくふつうの魚と同じに体が平たくもないし、目も左右にひとつずつあるのだ。
ヒラメもカレイも、ふ化して二週間から1ヶ月くらいたつと、目の移動をはじめる。
ヒラメは右目が左目に少しずつ動いていき、カレイは反対に左目が右目に近づいていくのである。
体長でいうと、おおよそ9㎝前後から移動を始め20㎝くらいで移り終わるという。
なんのために両眼が片側に寄る必要があるのか。
それは海底での定着生活をするためだ。
カレイやヒラメはどちらかの側を海底の砂につけて潜伏している。
体色は砂の色に合わせた保護色をしており、なにも知らずに近寄ってきた魚を捕食する。
そのために体が平たくなることで隠れやすくなり、それにともない目も一方に寄り、エサを認識しやすくしているわけだ。
byチェリー号船頭の雑学
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目の位置によるヒラメとカレイの識別方法をいったものである。
もっともカワガレイという魚は目が左側にある。
またヤリガレイは「カレイ」と呼ぶがヒラメ科の魚であったり、やはり例外は存在する。
いずれにしろヒラメもカレイも体の左右どちらかに両眼が寄った魚である。
ところがどちらの魚も生まれた時は、ごくふつうの魚と同じに体が平たくもないし、目も左右にひとつずつあるのだ。
ヒラメもカレイも、ふ化して二週間から1ヶ月くらいたつと、目の移動をはじめる。
ヒラメは右目が左目に少しずつ動いていき、カレイは反対に左目が右目に近づいていくのである。
体長でいうと、おおよそ9㎝前後から移動を始め20㎝くらいで移り終わるという。
なんのために両眼が片側に寄る必要があるのか。
それは海底での定着生活をするためだ。
カレイやヒラメはどちらかの側を海底の砂につけて潜伏している。
体色は砂の色に合わせた保護色をしており、なにも知らずに近寄ってきた魚を捕食する。
そのために体が平たくなることで隠れやすくなり、それにともない目も一方に寄り、エサを認識しやすくしているわけだ。


2014年10月15日
深海魚のいる「深海」ってどこから?
深海魚とは、その名のとおり深海にすむ魚である。
どのくらいの深さをいうのだろうか。
一般的に深海とは大陸棚より沖合を指す。
水深200m迄を大陸棚といい、そこまでは、なだらかな斜面になっている。
それ以後、斜面がかなり急になる200mからが「深海」ということになる。
しかし、200m以深にすむ魚が深海魚とはいうものの、その定義は明確ではない。
表層(水深約50~150m)魚の代表ともいえるサバ(鯖)でも、水深200mすんでいることもあるし、深海魚の代表のごとくいわれる
アンコウ(鮟鱇)のいる場所が大陸灘すれすれの位置であったりする。
さて、深海の幅は200mから数千メートルあるわけだが、深いほど口が異常に発達した魚や目が退化してしまった魚、
発光器を持つ魚など、体もグロテスクでなじみのない種類も多い。
食卓に登場する深界魚には、キンメダイ(金目鯛)、アコウダイ(赤候鯛)、マダラ(真鱈)、ギンダラ(銀鱈)、ムツ(鯥)、メヌケ(目抜)、
などがいる。
これらの深海魚は、水深約150~500mまでのところにすんでいる。
byチェリー号船頭の雑学
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どのくらいの深さをいうのだろうか。
一般的に深海とは大陸棚より沖合を指す。
水深200m迄を大陸棚といい、そこまでは、なだらかな斜面になっている。
それ以後、斜面がかなり急になる200mからが「深海」ということになる。
しかし、200m以深にすむ魚が深海魚とはいうものの、その定義は明確ではない。
表層(水深約50~150m)魚の代表ともいえるサバ(鯖)でも、水深200mすんでいることもあるし、深海魚の代表のごとくいわれる
アンコウ(鮟鱇)のいる場所が大陸灘すれすれの位置であったりする。
さて、深海の幅は200mから数千メートルあるわけだが、深いほど口が異常に発達した魚や目が退化してしまった魚、
発光器を持つ魚など、体もグロテスクでなじみのない種類も多い。
食卓に登場する深界魚には、キンメダイ(金目鯛)、アコウダイ(赤候鯛)、マダラ(真鱈)、ギンダラ(銀鱈)、ムツ(鯥)、メヌケ(目抜)、
などがいる。
これらの深海魚は、水深約150~500mまでのところにすんでいる。


2014年10月15日
さか立ちスタイルで泳ぐ魚がいる。
なにも魚は横に泳ぐとはかぎらない。
カマス(魣,魳)に似た容姿をもつヘコアユ(兵児鮎)は、なんと縦に泳ぐのである。
縦に泳ぐというとタツノオトシゴ(竜の落とし子)を思い出すが、この場合は頭を上にして泳ぐが、
ヘコアユの場合には全く逆で頭を下に向けた逆立ち状態で泳ぐ。
何故縦に泳ぐかといえば、ガンガゼというウニの棘(トゲ)に隠れるためである。
細長いヘコアユは、トゲの間に首を突っ込んだような格好で泳いでいるため、遠目には魚がいることがわからない。
ウニのトゲの一部のようなフリをして危険から身を守っているわけだ。
ヘコアユは縦に泳ぐために、ヒレの位置もふつうの魚とはちがっている。
腹ビレや背ビレがすべて体の後方に集中しているのである。
ヘコアユはその小さなヒレを波だたせるようにして泳いでいる。
場所をかえるときにも、静かに縦の状態のまま平行に移動するが、驚かしたりすると横にすばやく泳ぐ。
尾側にヒレが集中していては横に泳ぐときバランスが崩れそうだが、そこはうまくできている。
首の関節を動かして頭を10度くらいあげることで、ちゃんとバランスを保っているのである。
byチェリー号船頭の雑学
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カマス(魣,魳)に似た容姿をもつヘコアユ(兵児鮎)は、なんと縦に泳ぐのである。
縦に泳ぐというとタツノオトシゴ(竜の落とし子)を思い出すが、この場合は頭を上にして泳ぐが、
ヘコアユの場合には全く逆で頭を下に向けた逆立ち状態で泳ぐ。
何故縦に泳ぐかといえば、ガンガゼというウニの棘(トゲ)に隠れるためである。
細長いヘコアユは、トゲの間に首を突っ込んだような格好で泳いでいるため、遠目には魚がいることがわからない。
ウニのトゲの一部のようなフリをして危険から身を守っているわけだ。
ヘコアユは縦に泳ぐために、ヒレの位置もふつうの魚とはちがっている。
腹ビレや背ビレがすべて体の後方に集中しているのである。
ヘコアユはその小さなヒレを波だたせるようにして泳いでいる。
場所をかえるときにも、静かに縦の状態のまま平行に移動するが、驚かしたりすると横にすばやく泳ぐ。
尾側にヒレが集中していては横に泳ぐときバランスが崩れそうだが、そこはうまくできている。
首の関節を動かして頭を10度くらいあげることで、ちゃんとバランスを保っているのである。


2014年10月13日
夜店で買う海ホウズキは巻貝の卵嚢
最近ではあまり見かけなくなったが、昔はよく縁日や夜店でホオズキを売っていたものだ。
植物のホオズキと区別をして、海ホウズキといわれているこのおもちゃは、ゴムのような色をした半透明のものである。
口に含み舌と上あごを使って押すと、キューキューという音を出す。
この海ホウズキの正体は巻貝の保護袋である。
バイ(蛽)、アカニシ(赤螺)、コロモガイ(衣貝)などの卵嚢が、夜店で見かけるホオズキなのである。
ホオズキは卵の保護をするだけであって、ひじょうにじょうぶに出来てるので、口に含んでも容易には破れないし、酸やアルカリにも強い。
植物のホオズキのよう音の出る穴は、ホオズキの中で育った幼虫が外に出るために、自然にあけられたさけめである。
byチェリー号船頭の雑学
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植物のホオズキと区別をして、海ホウズキといわれているこのおもちゃは、ゴムのような色をした半透明のものである。
口に含み舌と上あごを使って押すと、キューキューという音を出す。
この海ホウズキの正体は巻貝の保護袋である。
バイ(蛽)、アカニシ(赤螺)、コロモガイ(衣貝)などの卵嚢が、夜店で見かけるホオズキなのである。
ホオズキは卵の保護をするだけであって、ひじょうにじょうぶに出来てるので、口に含んでも容易には破れないし、酸やアルカリにも強い。
植物のホオズキのよう音の出る穴は、ホオズキの中で育った幼虫が外に出るために、自然にあけられたさけめである。


2014年10月12日
魚は海中で浮袋の空気をどうやって入れる?
潜水をする人は良く知っていると思うが、人間が急に深い海に潜ったり、
反対に深い海から急激に上昇すると、水圧の急変によって肺障害が起き、死に至る事さえある。
では魚はどうやって水圧の変化に対応しながら海を自由に泳ぎまわっているかといえば、浮袋が大きな役目をになっているのだ。
魚は浮袋に入っている空気の量を調節することで体積をかえることができる。
それによってつねに海水の比重と同一の比重に保ち、水圧の変化に順応できるのである。
ちなみに浮袋の中の空気は、浮袋の周囲に有る血管からとり入れたり、送り出したりしている。
しかし、いくら魚が水圧の変化に対応するとはいえ限度はある。
釣り人に釣られ、急に海面に引きあげられたり、激しい海流にまき込まれたときなど、調整が間に合わず、腹を上にして海面に現れることもある。
あまりに急激な水圧減に耐えられず、浮袋が異常に膨張してしまうのである。
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反対に深い海から急激に上昇すると、水圧の急変によって肺障害が起き、死に至る事さえある。
では魚はどうやって水圧の変化に対応しながら海を自由に泳ぎまわっているかといえば、浮袋が大きな役目をになっているのだ。
魚は浮袋に入っている空気の量を調節することで体積をかえることができる。
それによってつねに海水の比重と同一の比重に保ち、水圧の変化に順応できるのである。
ちなみに浮袋の中の空気は、浮袋の周囲に有る血管からとり入れたり、送り出したりしている。
しかし、いくら魚が水圧の変化に対応するとはいえ限度はある。
釣り人に釣られ、急に海面に引きあげられたり、激しい海流にまき込まれたときなど、調整が間に合わず、腹を上にして海面に現れることもある。
あまりに急激な水圧減に耐えられず、浮袋が異常に膨張してしまうのである。


2014年10月08日
徳川家康ご推薦、アマダイの干物
静岡市の名産に「オキツダイ(興津鯛)のなま干し」という干物がある。
オキツダイとはアマダイ(甘鯛)のことだが、この名を付けたのは、じつは徳川家康なのである。
「甲子夜話(かつしやわ)」とい古書によると、家康が駿府に滞在していたとき、
奥女中の興津の局なる女性が実家の土産としてアマダイのなま干しを持ち帰った。
そして家康に献上すると、彼はことのほか喜び、この干物の美味に感嘆したと言う。
そこでアマダイを持参した奥女中の名にちなみ、オキツダイと命名したということだ。
ところでアマダイはタイと名がつくが、タイ科の魚ではない。
身が柔らかすぎるため、刺身にすることは少なく、干物や粕漬けなどに加工されることが多い。
byチェリー号船頭の雑学
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オキツダイとはアマダイ(甘鯛)のことだが、この名を付けたのは、じつは徳川家康なのである。
「甲子夜話(かつしやわ)」とい古書によると、家康が駿府に滞在していたとき、
奥女中の興津の局なる女性が実家の土産としてアマダイのなま干しを持ち帰った。
そして家康に献上すると、彼はことのほか喜び、この干物の美味に感嘆したと言う。
そこでアマダイを持参した奥女中の名にちなみ、オキツダイと命名したということだ。
ところでアマダイはタイと名がつくが、タイ科の魚ではない。
身が柔らかすぎるため、刺身にすることは少なく、干物や粕漬けなどに加工されることが多い。

