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2018年04月05日

ハタハタは秋田に冬至を告げる魚

ハタハタは秋田に冬至を告げる魚
「はたはた、一名かみなりうを。
古へは常陸水戸に産す。
今は出羽秋田に多し、この魚性雷声を好めり・・・・」
と古書{魚鑑」にある。
ハタハタが「鰰」とも書かれる所以である。
ハタハタは北関東以北の太平洋や日本海に分布しているが、秋田県近海に多い。
十一月なかば頃より、海藻に卵をうみつけるため、牡鹿半島、八森などに群れをなして近づいてくる。
そのころ秋田の沿岸では季節はずれの冬雷が鳴る。
この雷を地元では「ハタハタ雷」と呼び、雷の鳴る荒海の日は大漁になるといわれている。
また雷神のことを「はたた神」といい、雷を伴う魚でハタタウオがハタハタとなったようである。
ハタハタは「鰰」とも書くが、太田南畝の「一話一言」にはつぎのように書かれている。
「魚の形小さく、鱗の中に富士山の模様生じ候 段めでたき魚と祝し、文字はいつ頃よりか魚編に神をかくなり」
秋田の人は、ハタハタをトウジョ(冬至魚)という。
これは冬至のころにきまって秋田の海岸にハタハタが押し寄せるからである。
その頃のハタハタはちょうど産卵前の食べごろとなる。
卵を産んだあとはすぐに味が落ち、ババヨ(婆魚)と呼ばれるまずい魚にかわってしまう。
ハタハタは、秋田の冬、特に正月には欠かせない魚であるが、かって角館(かくのだて)藩の武家の間では、
元旦にはハタハタを食べて家の繁栄を願ったという。
秋田の人たちは、ハタハタの一尾鮨で正月を迎える。
その時に使う重石は重いほどいいともいわれる。
有名な「しょっつる」は、ハタハタでつくった塩汁(しょっつる)を使った鍋物で、正式名は「塩汁貝焼き」。
昔は鍋の代わりに貝を使ったという。
黄色い星 byチェリー号船頭の雑学 黄色い星
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Posted by チェリー号船頭 at 02:32Comments(0)旬と行事