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2017年09月02日

フナをそなえる”えびす祭り”

フナをそなえる”えびす祭り”
愛知県・熱田神宮、佐賀県鹿島市
名古屋市にある熱田神宮の摂社、上知我麻(かみちがま)神社では、毎年一月五日の初えびすの祭に参拝者がフナを神前に供える風習がある。
お供え用のフナは二尾を一組とし、腹あわせに縄で結んである。
この日そなえられるたくさんのフナで、神前は山のようになる。
このフナは前夜から立ち並ぶ屋台の店で売られるのである。
祭の当日は、何十万人もの参拝者で境内は埋めつくされる。
一番の目的は、縁起物の神札である。
神札は「あきないえびす」「はたらきえびす」「とりえびす」の三種類あり、商人、農家、サラリーマン用に分かれている。
神札や熊手などを手にした人々は、最後にフナをそなえて帰るのだが、家に着くまではだれとも口をきかない。
ひとことでもことばを発すると、福が逃げるといういい伝えがあるからである。
さて、えびす祭りにフナを用いるところは多い。
えびすさまにはタイ(鯛)がつきものなのだが、タイはなかなか手に入りにくい。
ましてや数が多ければ、よけいにむずかしい。
それなら形が似ているフナで代用しようというわけである。
とくに冬は寒ブナが出回り、手に入りやすいという理由もあるようだ。
また、佐賀県鹿島市でも、えびす祭りにフナを用いる。
一月二十日のえびす祭りには、この地方では「フナンコグイ」と称すフナ料理をおそなえする。
この料理はフナをコンブ(昆布)で巻き、大根、にんじん、れんこん、ごぼう、コンニャクといっしょに
水飴とみそで味をつけフナの骨をやわらかくするため二十四時間煮込んだものである。
この「フナンコグイ」を町のえびす象や家の神棚にそなえたあと、今年一年の無病息災を祈って食べるのである。
また、上知我麻(かみちがま)神社での初えびす同様、前日の早朝より、鹿島市浜町の路上にフナ市が立つ。
四十~六十の露店がたち並び活きのいいフナを売るが、時間がたち、フナが弱ってくると値もどんどん下がってくるという。
この市は二百年もの間、つづけられている。
黄色い星 byチェリー号船頭の雑学 黄色い星

コンテナ船
フナをそなえる”えびす祭り”


名古屋港でイカリ
2011.12.11. カメラ
船 byチェリー号船頭の雑学 船




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Posted by チェリー号船頭 at 00:15│Comments(0)旬と行事
 
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