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2017年11月04日

節分のイワシの頭は邪気を払う

節分のイワシの頭は邪気を払う
節分には、イワシ(鰯)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して、少し火にかざしてから、家の戸口や門に飾った。
柊やイワシは邪気を追い払うとされたのである。
柊にはトゲがあり、刺されると痛い。
また、イワシは焼くと臭い。
そこで邪気はその家のなかには入るのをいやがるというわけである。
「イワシの頭も信心から」ということわざは、この風習からきているものである。
明治のはじめころまでは、ほぼ全国的に節分にはイワシの頭を刺していたが、
現在では豆まきだけに簡略化されてしまったところが多い。
この風習の歴史は古く、「土佐日記」にも、正月の柊の枝にボラ(鯔)の頭を刺して門前に飾ったとある。
当時はイワシでなくボラが一般的であり、やがてにおいの強いイワシが使われるようになった。
また飾る日も、正月が節分にかわっていったのである。
節分は季節のかわりめということで、もともとはこの行事も、年四回あった。
室町時代のころ、寒い冬から暖かい春に成る立春の前日だけが節目として重要視されるようになり、
二月だけが残ったのである。
イワシといっしょににんにく、らっきょう、ねぎ、髪の毛などを門口に置くところもある。
「ヤイカガシ」といい、焼くと臭くなるものを添えるのである。
これらのものを焼くとき、地方によってさまざまなことを唱える。
伊勢地方では、イワシの頭を焼きながら「アクサクサクサ」、鳥取県では、「アイタアンクサ」と唱える。
これは鬼が逃げ出すときの叫び声だという。
また、埼玉県秩父市では「粟虫稗虫(アワムシヒエムシ) 四十八作の虫を焼き殺せ」で、
同じく狭山市では、「稲の虫もバリバリ、麦の虫もバリバリ」などという。
「米食う虫の口焼くぞ 栗食う虫の口焼くぞ・・・」とつぎつぎに作物の名をあげながらイワシを焼き、
唱えた作物を神にそなえてから豆まきをする地方もある。
これらの呪文は、イワシなどの強い臭気で穀物の敵である虫を殺そうとするお呪いのひとつであったようだ。
黄色い星 byチェリー号船頭の雑学 黄色い星



イワシのトルネード
節分のイワシの頭は邪気を払う


名古屋港水族館でカメラ
熱帯魚 byチェリー号船頭の雑学 熱帯魚





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Posted by チェリー号船頭 at 01:44│Comments(0)旬と行事
 
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