2018年02月12日
”土用シジミ”より”寒シジミ”が味は上
”土用シジミ”より”寒シジミ”が味は上
近松門左衛門の「心中天の網島」で名をあげたのが大阪曽根崎の「しじみ川」である。
いまやもうその川は姿ものこしていないが、紙屋治兵衛、紀伊国屋小春の時代にも、このしじみ川は、なんてことはない、ただの小川なのである。
シジミ(蜆)は、どんな小さな川、池、沼にもすむ淡水産の貝で、海と川とが交わるところにもすむ。
水の澄んだきれいな川にすむシジミほど、味にこくがあるようだ。
シジミにはマシジミ(真蜆)ヤマトシジミ(大和蜆)セタシジミ(瀬田蜆)などの種類があり、
江戸っ子が食べたのはマシジミで、明治のころまでは隅田川でもとれていた。
現在、関東地方に出まわっている真シジミは、茨城県の鹿島や九十九里浜でとれたものが多い。
琵琶湖、勢田川でとれるセタシジミは、シジミの中でも高級とされている。
殻が厚く、光沢があり、身がふくよかで味もトップである。
土用シジミ、寒シジミといわれるが、味の点では、秋に栄養をたっぷりとり、身のしまった寒シジミのほうが上である。
土用のころのシジミは子を持つのでおいしくない。
それなのに江戸っ子が土用シジミをもちあげたのは、「土用シジミは腹薬」といわれ、
夏の強壮食として人気があったからだろう。
また、江戸のシジミとりの多くが、ノリ(海苔)の栽培業者をかねていたので、
寒シジミのとれる冬にはノリの栽培が忙しく、土用シジミほどは出回らなかったとする説もある。
byチェリー号船頭の雑学 
近松門左衛門の「心中天の網島」で名をあげたのが大阪曽根崎の「しじみ川」である。
いまやもうその川は姿ものこしていないが、紙屋治兵衛、紀伊国屋小春の時代にも、このしじみ川は、なんてことはない、ただの小川なのである。
シジミ(蜆)は、どんな小さな川、池、沼にもすむ淡水産の貝で、海と川とが交わるところにもすむ。
水の澄んだきれいな川にすむシジミほど、味にこくがあるようだ。
シジミにはマシジミ(真蜆)ヤマトシジミ(大和蜆)セタシジミ(瀬田蜆)などの種類があり、
江戸っ子が食べたのはマシジミで、明治のころまでは隅田川でもとれていた。
現在、関東地方に出まわっている真シジミは、茨城県の鹿島や九十九里浜でとれたものが多い。
琵琶湖、勢田川でとれるセタシジミは、シジミの中でも高級とされている。
殻が厚く、光沢があり、身がふくよかで味もトップである。
土用シジミ、寒シジミといわれるが、味の点では、秋に栄養をたっぷりとり、身のしまった寒シジミのほうが上である。
土用のころのシジミは子を持つのでおいしくない。
それなのに江戸っ子が土用シジミをもちあげたのは、「土用シジミは腹薬」といわれ、
夏の強壮食として人気があったからだろう。
また、江戸のシジミとりの多くが、ノリ(海苔)の栽培業者をかねていたので、
寒シジミのとれる冬にはノリの栽培が忙しく、土用シジミほどは出回らなかったとする説もある。


木曽川でとってきたシジミ

いい味しています
2016.2.16.
byチェリー号船頭の雑学 
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2016.2.16.



Posted by チェリー号船頭 at 19:04│Comments(0)
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