2015年08月21日
子育て交換をするタナゴとカラスガイ
子育て交換をするタナゴとカラスガイ
人間ならば、産院での赤ちゃんとりちがえが発覚すれば大騒動になる。
しかし、お互いに納得ずくで、子育てを交換する生物もいる。
その奇妙な育児をするのは、タナゴ(?)とカラスガイ(烏貝)である。
タナゴはカラスガイの水管(呼吸のための水のとりいれ口)のなかに、長い産卵管を使ってすばやく、卵をうみつける。
オスはそのあとすぐに精子を放出して受精させ、あとはまったく面倒をみない。
産みつけられた卵は、水に押されてカラスガイのエラ近くまで運ばれる。
なにしろ新鮮な水の酸素を吸収する場所である。
タナゴの卵が酸素不足になることはけっしてない。
ここでふ化するまですごし、稚魚になると水管から水の中へ元気に泳ぎ出ていく。
一方、カラスガイも、他人の子を育てるだけでは分が悪い。
こちらもちゃんとタナゴに子の面倒をみてもらう。
カラスガイの子は、ふ化するまでは親の鰓室(さいしつ)ですごす。
しかし幼虫に成ると水管の出口あたりでタナゴがやってくるのを待つ。
タナゴを見つけるとここぞとばかりタナゴのエラに飛びついてしまう。
カラスガイの子はタナゴの皮膚から体内の栄養を横取りして成長をするのである。
このように、タナゴとカラスガイ双方が、お互いの子の成長に寄与しているのも、自然の豊かな知恵といえるだろう。
byチェリー号船頭の雑学
人間ならば、産院での赤ちゃんとりちがえが発覚すれば大騒動になる。
しかし、お互いに納得ずくで、子育てを交換する生物もいる。
その奇妙な育児をするのは、タナゴ(?)とカラスガイ(烏貝)である。
タナゴはカラスガイの水管(呼吸のための水のとりいれ口)のなかに、長い産卵管を使ってすばやく、卵をうみつける。
オスはそのあとすぐに精子を放出して受精させ、あとはまったく面倒をみない。
産みつけられた卵は、水に押されてカラスガイのエラ近くまで運ばれる。
なにしろ新鮮な水の酸素を吸収する場所である。
タナゴの卵が酸素不足になることはけっしてない。
ここでふ化するまですごし、稚魚になると水管から水の中へ元気に泳ぎ出ていく。
一方、カラスガイも、他人の子を育てるだけでは分が悪い。
こちらもちゃんとタナゴに子の面倒をみてもらう。
カラスガイの子は、ふ化するまでは親の鰓室(さいしつ)ですごす。
しかし幼虫に成ると水管の出口あたりでタナゴがやってくるのを待つ。
タナゴを見つけるとここぞとばかりタナゴのエラに飛びついてしまう。
カラスガイの子はタナゴの皮膚から体内の栄養を横取りして成長をするのである。
このように、タナゴとカラスガイ双方が、お互いの子の成長に寄与しているのも、自然の豊かな知恵といえるだろう。


名古屋港水族館で

byチェリー号船頭の雑学




Posted by チェリー号船頭 at 23:59│Comments(0)
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